徹夜の実験

 週に一回徹夜の実験をする季節になった。若いときならいざ知らず、40ン歳で徹夜をするのはきつい。やっているときはそうでもないのだが、終わった後の脱力感ははんぱではない。1日半くらいは「放心状態」になっている感じ。日をまたいで実験(足かけ2日)、その後1日半放心状態では、週のうちほとんど使い物にならないという計算。大学であればこういのは学生さんにお任せできるのだろうが、人手不足の研究所ではまあ自分でやるのはしかたがないだろう。だが、大変なことばかりではない。自分で考え自分で予算を稼いで自分でやった実験だけに、よい結果が出たときの喜びもひとしおである。